所属:神戸大学
研究科:医学系研究科
研究者名:浅利 貞毅(特命教授)
糖尿病は、心血管疾患、腎不全、人工透析などの重篤な合併症につながる重要な健康課題です。神戸市においても、糖尿病の重症化予防や腎不全・人工透析への移行抑制は、健康寿命の延伸や医療費負担の軽減の観点から重要な地域課題です。
本研究では、インスリンを分泌する医療用ブタ由来膵島を免疫隔離カプセルに包埋した「バイオ人工膵島」を用いて、免疫抑制剤に依存しない新しい糖尿病治療の開発を目指します。特に、ドナー不足や免疫抑制剤の副作用により普及が限られている同種膵島移植の課題を克服し、将来的に重症糖尿病患者に対する新たな治療選択肢を神戸から創出することを目的とします。
研究期間中には、神戸市内の糖尿病診療、透析医療、移植医療に関わる医療者へのヒアリングを行い、重症糖尿病患者の治療上の課題や、バイオ人工膵島移植の社会実装に向けたニーズを調査します。将来的には、神戸大学医学部附属病院 国際がん医療・研究センター(ICCRC)において、バイオ人工膵島を安全かつ安定的に製造・評価できる細胞調製・品質管理基盤の整備を目指します。これにより、神戸医療産業都市の強みを活かしながら、研究成果を臨床応用へ橋渡しする体制を構築します。

