2025年9月26日
イベントレポート更新
第3回 KOBE アカデミックトーク

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| 日時 | 2024年9月24日(火) 18:30~20:00 |
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神戸大学大学院 人間発達環境学研究科
助教 内山 愉太 さん Yuta Uchiyama
都市・地域計画、地理情報科学を専門とする。大学院修了後は、総合地球環境学研究所に勤務し、大都市の持続可能性を評価する指標体系の構築に携わり、都市地域の人口分布、居住環境の国際比較分析を、衛星観測データ等を活用して実施。金沢大学、東北大学、名古屋大学での勤務を経て神戸大学に着任。研究テーマとして、都市の生物多様性指標、環境格差、公共空間、地域資源に対する住民意識、都市・農村の包括的分析・実践に取り組んでいる。
甲南大学 経済学部経済学科
講師 宮本 舞 さん Mai Miyamoto
甲南大学卒業後、神戸大学大学院 経済学研究科へ進学、経済学で博士を取得。富山大学 研究推進機構 極東地域研究センター、関西外国語大学 短期大学部を経て、2022年4月より甲南大学経済学部、環境経済学を専門として勤務。
宮川 潤 さん Jun Miyagawa

2024年9月に開催された第3回アカデミックトークでは「自然と環境技術が育む持続可能な都市の未来」をテーマに、神戸大学の内山愉太さん(人間発達環境学研究科)と甲南大学の宮本舞さん(経済学科)をお迎えし、それぞれが、都市生活と生物多様性の新しい関係性、そして持続可能な社会を支える環境技術についての研究成果を発表しました。
● 都市生活と生物多様性の新しい関係性ー
コロナ禍を契機に、緑地・水辺や公共空間の重要性が再認識される中、自然体験の機会が少ない人々の存在が注目されてはじめています。内山さんは、環境格差を低減するために、都市地域の空間や生活のあり方を構想するための調査研究を紹介しました。この研究は、社会・経済の多様性と生物多様性の関わりを探り、持続可能な都市の未来を描くものです。
● 持続可能な社会に貢献する環境技術ー
持続可能な社会の実現に向けて、環境技術の開発と普及は不可欠です。宮本さんは、再生可能エネルギーや遺伝資源の技術開発が、政策や国際的な取り組みによってどのように影響を受けているかを、特許データの実証分析に基づいて発表しました。この研究は、環境技術の進展が持続可能な社会に貢献する具体的な道筋を示しています。
参加者からは、「異なる分野の研究に触れることで新たな視点を得た」という声が多く寄せられ、アカデミックトークが知的好奇心を引き出す場として高く評価されました。今後も、アカデミックトークは学術的なディスカッションの場を提供するだけでなく、参加者同士の意見交換や関係構築、新しいアイデアの創出の場として、進化を続けることを目指しています。
若い研究者と直接話せる機会が非常に良かった
多様なテーマを扱うことで新たな視点を得られた
異なる分野の研究の話を聞くことで研究活動の刺激になった
社会課題解決に向けたテーマ設定を今後も継続してほしい