2025年9月26日
イベントレポート更新
第4回 KOBE アカデミックトーク

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| 日時 | 2024年11月27日(水) 18:30~20:00 |
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神戸大学大学院 農学研究科
特命助教 安部 梨杏 さん Rian Abe
神戸大学大学院農学研究科特命助教の安部梨杏さんは、丹波篠山市で、農村地域の課題解決を目指し、研究教育拠点として神戸大学が開設している農村イノベーションラボ、丹波篠山フィールドステーションにおいて、中間支援組織や地域運営組織(まちづくり協議会など)に関する支援、研究をされており、農山村地域をフィールドに活躍する学生や若手実践者など、地域発展と課題解決を目指すイノベーター育成などにも関わっておられる研究者です。
神戸大学 学術研究推進機構 SDGs推進室
特務准教授 土井 祥子 さん Sachiko Doi
土井祥子さん(神大学術研究推進機構SDGs推進室特務准教授)は、 東大工学部都市工学科、同大学院修士課程を修了され、民間シンクタンクで市民参加による文化遺産等の保護管理事業や調査事業等に携わってこられましたが、福井県坂井市において、公・民・学連携によるまちづくりの拠点であるアーバンデザインセンター坂井(UDCS)」のチーフディレクターとして、空き家の再生・活用などの実践的な活動に取り組んでこられた研究者です。
宮川 潤 さん Jun Miyagawa

2024年11月27日に開催された第4回KOBEアカデミックトークでは、「地域を紡ぐ人材づくりと地域資源の継承」をテーマに、神戸大学大学院農学研究科の安部梨杏さんと、神戸大学学術研究推進機構SDGs推進室の土井祥子さんをお迎えしました。お二人の若手研究者が、それぞれの専門分野から地域社会の持続可能な未来についての研究成果を発表しました。
● 地域課題解決に向けた支援者育成モデルと未来展望
安部さんは、農山村地域の持続可能な未来を築くために必要な人材育成について発表しました。地域運営を支える人材がどのように経験を積み、課題を解決しながら成長していくかを実例を交えて紹介し、新しい支援者育成モデルを提案しました。このモデルは、地域社会の発展に貢献するための具体的な道筋を示し、参加者に多くの示唆を与えました。
● 歴史と未来をつなぐ景観再生と地域資源活用
土井さんは、歴史的市街地や農山漁村集落の文化的景観を守り、未来に継承するための研究について発表しました。都市や地域の空間形成の歴史を読み解き、増え続ける空き家・空地を地域資源として再生する取り組みを紹介しました。参加者は、地域資源の活用と景観再生の重要性について深く考える機会を得ました。
第4回アカデミックトークでは、リアルタイムで質問や意見を収集するツール「Slido」を活用し、参加者とのインタラクティブなコミュニケーションを促進しました。発表後のパネルトークでは、参加者からの質問に答えて、まちづくりの価値を再生/リジェネレーションしていく方法について話を進めました。若者のモチベーション維持、オープンな組織体制、中間支援組織のサステナビリティ、地域計画の合意形成、コンパクトシティの進展、熟練世代の役割、スタートアップの重要性など、多岐にわたるテーマが取り上げられ、地域活性化に向けた具体的な提案がなされました。
若い研究者が、実際のフィールドに飛び込んで、里山やまちの問題に取り組まれていることを知れて非常に参考になりました。
私ももっと学びを深めようと思いました。
研究内容を理解して今後の接点を検討するには、少し時間が短かかったと感じました。