「暗号化技術と数値シミュレーションが変える未来社会」をテーマに ~第6回KOBEアカデミックトーク開催!
「KOBEアカデミックトーク」は若手研究者が市民と対話・交流し、大学研究の意義や価値への理解を深めていただく対話型トークセッションイベントです。
6回目は、甲南大学知能情報学部の木原 眞紀さんと奥村 真善美さんをお迎えし、
木原さんからは、「私たちの秘密を守る最先端技術『秘密計算』とその応用」、
奥村さんからは、「身近な現象と数学をつなぐ数値シミュレーション技術の世界」をテーマにそれぞれプレゼンいただきます。
プレゼン終了後には、ファシリテーターの神戸ジャーナル編集長 大橋一馬さんを交えてのパネルディスカッションで参加者との交流を図りながら議論を深め、未来社会を創出するためのきっかけを提供します。
社会課題解決に向けたアイデアを探している方、大学の研究に関心があり、研究者と交流や接点を持ちたい企業の皆さん、たくさんのご参加をお待ちしております!
■日時: 2025年2月25日(火曜)18時30分~20時00分 (開場受付18時00分~)
プレゼンテーション・パネルディスカッション 18時30分~20時00分
交流会 20時00分~
■会場:KOBE Co CREATION CENTER
神戸市中央区三宮町1-9-1 センタープラザ9階
■対象:企業、事業者、自治体行政関係者、一般市民、学生 など
■定員:30名
■参加:参加費無料・事前申込制
■参加申込はこちらのリンクから
https://shorturl.at/qDGRz
■申込締め切り:2025年2月25日(火曜日)AMまで
事前申込制(先着順)
■チラシはこちら
チラシ内のQRコードからも読み取りいただけます。
イベント概要
詳細情報
-
日程
2月25日(火曜)18時30分~20時00分
-
主催
大学都市神戸産官学プラットフォーム
-
参加費
無料
登壇者
プレゼンター・甲南大学知能情報学部 講師
木原眞紀(きはらまき)さん
プロフィール
千葉県御宿町出身。東京理科大学理工学部情報科学科卒業。その後、同大学院理工学研究科情報科学専攻に進学し、修士課程を修了。1年間の社会人経験を経て、博士課程に進学し、2021年3月に博士(理学)を取得。その後同大学情報科学科の嘱託助教として勤務した後、2024年4月より現職に着任。学部在籍時から一貫して、暗号理論の中でも暗号化したまま計算を行う「秘密計算技術」とその応用に関する研究に従事。
「私たちの情報を守る最先端技術『秘密計算』とその応用」
現代の情報社会において、個人情報をはじめとする大切な情報を保護するために暗号技術は欠かせないものとなっています。しかし、従来の方法では、暗号化されたデータを元のデータに戻してから処理する必要があり、認証などの処理過程で、情報漏えいのリスクが生じることがあります。そこで近年注目されているのが、暗号化されたデータを元のデータに戻すことなく、暗号化された状態のままで比較や計算を行うことができる「秘密計算」と呼ばれる技術です。つまり、データを安全に保護した状態で、比較や計算の処理を行うことができるため、情報漏えいのリスクの低減が期待できます。今回のプレゼンでは、この秘密計算技術の利用によって、大切な個人情報を保護しながら、効率的で安全な認証を実現する方法をお話します。最先端の暗号技術とその実用化に興味のある方は、ぜひご参加ください。
プレゼンター・甲南大学知能情報学部 講師
奥村真善美(おくむらまこと)さん
プロフィール
2012年に京都教育大学教育学部に入学。当初は高校の数学教員を目指していましたが、ゼミ活動を通じて研究への情熱が高まりました。2016年に大阪大学大学院情報科学研究科に進学。2021年に修了後、北海道大学電子科学研究所を経て、2023年に甲南大学知能情報学部に着任。専門分野は偏微分方程式の数値計算とその理論解析。
「身近な現象と数学をつなぐ数値シミュレーション技術の世界」
わたしたちの周りには、自然現象や社会現象など、様々な「なぜ?」が潜んでいます。例えば、氷の融解、感染症の感染者数の推移、魚の縞模様など日常生活で見かける現象も、実は数学の言葉で表現することができます。そして、そういった現象をコンピュータで再現する「数値シミュレーション」という技術が、謎の解明に大きな役割を果たしていますが、私は、この「数値シミュレーション」プログラムのアルゴリズムを開発するとともに、果たしてそのアルゴリズムで答えが求まるのか、求まったとして、その誤差はどの程度なのかを数学的に証明する研究をしています。この研究は、科学への理解を深めるだけでなく、現実世界での応用、新しい技術開発などにもつながる可能性を秘めています。今回のプレゼンでは、具体的な事例を通じて、研究成果とその応用についてご紹介します。さらに多くの分野での革新をもたらす可能性がある私たちの研究を知っていただき、数式や数値シミュレーション技術が持つ可能性を一緒に探求してみませんか。
ファシリテーター・神戸ジャーナル編集長
大橋 一馬(おおはしかずま)さん
プロフィール
大学卒業後、IT・事業会社にて基幹システムの導入・開発に従事。その後、地域情報サイト「神戸ジャーナル」を立ち上げ、現在編集長を務める。株式会社ジャーニージーン代表取締役。
開催場所
大学都市神戸産官学プラットフォーム Kobe Co. Creation Cente ROOM AB