2025年7月14日

イベント報告

【放置竹林問題に取り組むBambooにThank youプロジェクト】バンブーにサンキューマルシェを開催しました!

甲南大学では SDGs 実践プロジェクトの一環として放置竹林問題の解決に取り組んでいます。
放置竹林問題とは、放置されて竹林が引き起こす社会問題・環境問題のことです。伐採する人手が不足していることや、竹の利活用先が昔と比べて減っているということが原因として挙げられます。
そこで私たちは、①竹の定期的な伐採、②竹の利活用先を増やす、③問題の認知拡大を行うという三つを軸に、これまで様々な活動を行ってきました。

 

今回は、プロジェクト史上初となる主催イベント”バンブーにサンキューマルシェ”を開催いたしましたので報告します。
*地域プロジェクト「SDGs 実践プロジェクト~放置竹林問題を考える~」
(担当:久保はるか)

 

 

詳細

  1. 主催:甲南大学 Bamboo に Thank you Project
  2. 共催:URBAN PICNIC
  3. 日時:2025 年 3 月 9 日(日)10:00〜16:00
  4. 場所:東遊園地内 ガーデンステージ・URBAN PICNIC イベントスペース
    (〒650-0001 神戸市中央区加納町 6-4-1)

バンブーにサンキューマルシェ チラシ概要

 

はじめに

私たち Bamboo に Thank you Project はこれまで様々なイベントに参加し、放置竹林問題についての啓発活動を行ってきました。その中で、まだまだ多くの方に問題について知られていないという現状を受け、少しでも多くの方に竹に楽しみながら触れてもらい、放置竹林問題について学ぶきっかけを提供したいという思いからイベ
ントを開催することになりました。
本イベントは、2024年 10 月 17 日(木)から約 2 か月間挑戦したクラウドファンディングでいただいたご支援のもと、無事開催することができました。改めまして、ご支援いただいた皆様ありがとうございます。

 

 

竹ペレット製品の販売

これまで長きに亘ってプロジェクトで取り組んできた、私たちが伐採した竹の入ったペレット製品が、ついにイベント当日、本販売となりました。
販売ブースでは、私たちがアイディアを出し合って決まった「こうべ 竹太郎」という製品名で、お皿やマグカップ、ボール、スプーンとフォークなどの販売を行いました。
販売までの経緯はこちらのリンクから

 

 

 

プロジェクトの活動紹介・発表

午前と午後に 1 回ずつ私たちプロジェクトの活動紹介の発表を行いました。ふらっと立ち寄った方も発表を聞いてくださり、多くの方に活動を知ってもらえるとても良い機会になりました。
発表後は質疑応答の時間も設け、多くの方と意見交流をすることができました。

 

 

 

竹にまつわる団体の出店・出展

神戸市を中心に放置竹林問題に取り組まれている団体様や、竹にまつわる商品の販売を行う団体様など計5団体様に出店・出展いただきました。各団体が「作る」「遊ぶ」「学ぶ」「味わう」など様々な方法で竹の活かし方を発信してくださりました。竹にまつわる団体が一堂に会し、ネットワークを作ることに貢献できたのではないかと思います。

 

 

 

竹菜メンマをのせたキーマカレーの販売

イベントでは、淡河バンブープロジェクト様にご提供いただきました竹菜メンマを使用したキーマカレーの販売を学生が行いました。販売に伴い、神戸食堂ラージクマール様にご協力いただき、キーマカレールーのご提供とメンマの調理方法のご教授をいただきました。
販売数は50食を予定しておりましたが、ありがたいことにイベント中盤には完売することができました。

 

 

 

竹灯籠ワークショップ

屋外ガーデンステージにて竹灯籠のワークショップを開催しました。シンプルに竹を感じられるワークショップにはお子様などが喜んで参加してくださりました。

 

(子供たちが竹灯籠のイラストを描く様子)

 

 

竹のベンチ・フォトスポット・オブジェの設置

イベント会場内には、竹のベンチ・フォトスポット・オブジェなどの設置を行いました。これらの作成には、神戸芸術工科大学の曽和具之先生にご協力いただきました。イベント前に二日間、神戸芸術工科大学にて、竹の選別方法から切り方、竹同士のつなげ方、ひもの結び方などをご指導いただき、作成をしました。
おかげでとても素敵なブースを作ることができました。

 

 

 

意見交換パネル

イベント当日には、竹についてのさまざまなアイデア・知見を集めるため、意見交換パネルの設置を行いました。パネルは三台設置し、「竹で作ってみたいものは?」「問題の解決に向けてできそうなことは?」「竹の利活用を進めるアイデアは?」の 3 つのテーマにて意見の募集を行いました。
参加者の方々から多くの意見を集めることができたので今後の活動に活かしていきたいと思います。
また、このパネル台の作成には神戸芸術工科大学の曽和先生にご協力いただきました。

 

(竹にまつわるアイディアを参加者が書く様子)

 

 

竹を使った縁日

屋外のガーデンステージでは、子供たちに楽しんで竹に触れてもらうことを目的に、射的・輪投げ・宝探しといった、竹を使った縁日を開催しました。当日公園に遊びに来ていた子供たちに楽しく遊んでもらうことができました。

 

 

 

クロスワードパズル

イベントをより多くの年代に楽しんでまわってもらえることを目的にクロスワードパズルの実施を行いました。イベントを回ることで、クイズのヒントを獲得してもらう仕組みになっており、各コンテンツを多くの人に見てもらう工夫をしました。答えを記入した参加者には、最後にくじ引きをしてもらい、竹にまつわる景品(私たち手作りの竹細工など)をお渡ししました。

 

 

 

メディア取材

当日、サンテレビさんとJ:COMウェストさんに取材をしていただきました。イベントの当日の様子やイベントへのメンバーの思いなどを取り上げていただけましたサンテレビの取材に関しては以下のリンクからも閲覧できますので、どうぞご覧ください。

 

「バンブーにサンキューマルシェ」甲南大の学生が放置竹林問題に取り組む – サンテレビニュース

 

インタビューを受けている様子
(インタビューを受けている様子)

 

 

活動を通して イベント統括メンバーより

イベントの開催に伴い、関わってくださった方や当日遊びに来てくださった方々、本当にありがとうございました。
初めてのイベント運営でしたが、イベント当日までサポートしてくださったURBAN PICNICの皆様、出店・出展してくださった皆様に深く感謝申し上げます。
イベントを開催すると決まってから、どこでイベントを開催するのか、どんなイベントにするのか、多くの方に相談しながら、そして学生内でも沢山悩みながら東遊園地で開催することが決定しました。
せっかく多くの方が集う東遊園地でイベントをするなら、と「バンブーにサンキューマルシェ」では、これまでやってきたワークショップやプレゼンテーションだけでなく、初めて実施する縁日や、物販・フードの販売まで約3ヶ月という準備期間を経て内容盛りだくさんで行うことが出来ました。
自分たちの今やりたいこと・社会に届けたいことを詰め込んだイベントを成功させられたのは、プロジェクトメンバー全員の力があったからだと思っています。

 

ぜひ今回共に頑張ったメンバーには、このイベントで培ったことを今後のプロジェクト活動や人生の糧として活かして欲しいと思います。

 

“竹”は決して邪魔者ではありません。

 

僕はプロジェクトに入る前から、家の近くでも、放置されて、枯れて倒れている竹林を多く見てきました。
プロジェクトに入る前は、荒れている・汚いなどの悪いイメージが少しありましたが、今ではその有り余る資源を楽しく活用するにはどうしたらいいか考えるようになりました。
まちの人と竹を通じて共に楽しむ、今回のイベントのような取り組みが増えていけば、地域と竹の繋がりがより濃くなれば、放置竹林問題という問題も解決に向かうのでは無いかと考えています。
今回のイベントを通じて、初めて問題を知ってくれた方、竹の遊びが楽しいと感じてくれた方、竹を使ったグルメを楽しんでくれた方には、ぜひ今後もそのようなイベント・取組みなどに足を運んで頂き、SNS 等で拡散していただければと思います。
私たちプロジェクトや、出展団体は、そういった方々に興味を持っていただけることが1番の活動の励みになりますし、新たな活動の輪を広げていくことにも繋がります。

 

ぜひよろしくお願いいたします!

 

最後になりましたが、改めて、イベントに関わってくださった皆様、来てくださった皆様、本当にありがとうございました。

 

BambooにThank you Projectは、インスタグラムにて随時、活動の報告をしています。ぜひご覧ください。

 

Bamboo に Thank you Project Instagram:@bamboo_thankyou

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